2016/12/31

宮沢賢治童話全集4 注文の多い料理店

 宮沢賢治の童話をルビ、現代かなづかい等、子どもが読みやすいように編集して収録した本。
 情景描写を詩的で幻想的と感じるか、個人の主観が入りすぎてわかりにくいと感じるかむずかしいところ。
 自らが進んで読むならいいが、教科書のように無理に読んでも価値は生まれない本。
 収録されいるのは以下、
 「よくきく薬とえらい薬」「車」「タネリはたしかにいちにち嚙んでいたようだった」「注文の多い料理店」「土神ときつね」 「チュウリップの幻術」「茨海小学校」「ガドルフの百合」

著者 宮沢賢治
編集 宮沢清六 堀尾青史
発行年 2016-9
ISBN 978-4-265-01934-2

2016/11/12

そだててあそぼう88 ビワの絵本

 絵本の体裁をとりつつ、ビワについて解説する児童向けの本。
 ビワの歴史、品種、育て方、利用法などがわかりやすく解説されている。
 枇杷の育て方や利用法については、入門書として大人にも役立つ情報が解説されいている。

編 中井滋郎 
絵 赤池佳江子
発行年 2010-2
ISBN 978-4-540-09169-8

2016/11/02

空中の城1 魔法使いハウルと火の悪魔

 原書は「HOWL'S MOVING CASTLE」1986年。
 魔法の国を舞台に、魔女によって老婆の姿にされてしまった少女と、悪名高い魔法使いの物語。
 主人公の少女がどうなるのか様子を見ながら読み進めると、終り近くで急展開し結末がやってくる。
 ジブリ映画「ハウルの動く城」の原作だが、映画は原作の設定だけを使っていて物語としては別物。

著者 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ(Diana Wynne Jones)
発行年 1997-5
ISBN 4-19-860709-5

徳間文庫

2016/10/29

日本全国ふしぎ案内2 菜の子ちゃんとカッパ石

 下関を舞台にして、むかし悪さしたカッパたちの復活を防ぐため、菜の子ちゃんと小学5年生のトオルは、大切なカッパ石を探すことに。

著者 富安陽子
画家 YUJI
発行年 2016-4
ISBN 978-4-8340-8256-2

2016/10/26

わすれものの森

 1975年に「忘れものの森」として文研出版から出版されたものに加筆し、復刊したもの。
 文章は岡田淳、挿絵の人物は岡田淳、森を浦川良治が担当。「忘れものの森」の著者「ねべりよん」は二人の共同ペンネーム。
 音楽会の前日。小学三年生のツトムはなくした笛を探すために夜の校舎に忍び込みます。
 教室で出会ったあやしい二人組がツトムの笛のことを知っているようですが。
 少し不思議な描写はあるものの、全体的には物を大切にしようということを主題にした作品。
 簡潔にまとまった作品なので、飽きる前に読み終わる。

著者 岡田淳 浦川良治
発行年 2015-6
ISBN 978-4-7764-0721-8

2016/10/22

キキに出会った人びと 魔女の宅急便 特別編

 短編を4話収録。キキは出てきません。
 「ソノちゃんがおソノさんになったわけ」はウェブ雑誌「WEB福音館」に「魔女の宅急便番外編 ソノちゃんがおソノさんになったわけ」 として2014年3月~5月に連載された作品に加筆修正したもの。他の3編は書下ろし。
 「ソノちゃんがおソノさんになったわけ」は少し大人向けな物語。他の3編は児童向け。

著者 角野栄子
画家 佐竹美保
発行年 2016-1
ISBN 978-4-8340-8236-4

2016/10/04

エンバー 失われた光の物語

 原書は「The City of Ember」2003
閉塞感ただよう世界で生きる少女。失われた光と題されているが、いつ失われるのか、一向に動きやイベントがないまま話がつづき、読み飽きてくる。
 3分の2を過ぎたあたりからようやく動き出すが、物語になれた人には物語の流れや結末がわかりきっているので、つらい。

著者 ジェニー・デュープロ(Jeanne DuPrau)
訳者 松本みどり
発行年 2004-7
ISBN 4-08-7734-11-0

2016/03/30

キャプテン・ブルーベアの13と1/2の人生 上

 不思議な土地ツァモーニエンとそこで暮らした青いくまの回想記。
 奇想天外な土地で起きた、奇想天外な経験をしたくまの物語。
 奇想天外の連続であきさせないものの、現実にはまったく役に立たない。

著者 ヴァルター・メアス
訳者 平野卿子
発行年 2005-1
ISBN 4-309-20420-1

2016/03/26

真昼の夢

 原書は「IMAGINE A DAY」Rob Gonsalves
 だまし絵のような空間がねじれた絵の絵本。
 物語ではなく、絵を見て楽しむ絵本。

文 セーラ・L・トムソン
絵 ロブ・ゴンサルヴェス
訳者 金原瑞人
発行年 2006-6
ISBN 4-593-50469-4

2016/03/23

てんぐのそばや 本日開店

 自慢好きでそば打ちが得意な天狗は人間の商店街でお店を始めるお話し。
 最初はうまくいかないものの商店街の人たちなどに助けられて……。

   著者 伊藤充子
画家 横山三七子
発行年 2005-5
ISBN 4-03-501070-7

2016/03/19

魔術師アブドゥル・ガサツィの庭園

 原書は「THE GRADEN OF ABDUL GASAZI」1979年。
 魔術師を名乗る男の庭に迷い込んだ犬を追いかける少年が見たものは。
 全編モノクロの絵で構成された絵本。

著者 クリス・ヴァン・オールズバーグ(Chris Van Allsbarg)
訳者 村上春樹
発行年 2005-9
ISBN 4-7515-2280-9

2016/03/12

崖の国物語1 深森をこえて

 原書は「BEYOND THE DEEPWOODS」1998年。
 崖の国の深森に暮らす少年トウィッグは、ウッドトロル族として暮らすものの、見た目も考え方もウッドトロルとは全く違ってた。
 家を離れることになったトウィッグだったが、歩くべき道を外れたことで深森に住む様々な生物と出会いトラブルに巻き込まれていく。
 トウィッグの居場所は見つかるのか。
 いろいろなトラブルが起こるものの、話がどこに向かっているのか主人公の未来や深森同様わかりずらい。内容挿絵ともにグロテスクな雰囲気があるので読み手を選ぶ。

著者 ポール・スチュワート(Paul Stewart)
画家 クリス・リデル(Chris Riddell)
訳者 唐沢則幸
発行年 2001-7
ISBN 4-591-06896-X

2016/03/09

ザ・ロープメイカー 伝説を継ぐ者

 原書は「THE ROPEMAKER」2001年。
 古い魔法で守られた谷に暮らす少女ティルヤ。彼女の一族は代々南の森の魔法を守ってきた。
しかし、その冬だけはいつもと様子がちがっていた。谷を守る魔法が切れかけていることを感じ取ったティルヤは新たな救いを求め旅に出る。
 文章量が多い作品で、一般的な児童書では描かない描写もあり、エピローグを含め少し書きすぎな雰囲気もある。
 
著者 ピーター・ディッキンソン(Peter Dickinson)
訳者 三辺律子
発行年 2006-7
ISBN 4-591-09289-5

2016/03/05

フェアリースノーの夢

 梅雨のある日、弟の拓海はCMでDDの姿を見かける。DDとまったく同じように見えるドラゴンの正体は何なのか。叔母の過去へとつながっていく。
 大人のような言動をしつつも子供っぽさが目立つ主人公の少女とボーイフレンドが話を進め、主人公の少女が憧れ、不思議な力を持つ叔母は今回もほとんど活躍しない。
 シリーズを通してファンタジーの雰囲気もあるがそれは一部分。所々で父親やその家系を認めない母方の祖母と、叔母を好まない母の言動などがあるなど、どちらかと言えば家族間の人間関係に焦点が当たっている作品。
 読みやすい文章だが、登場人物たちの子供っぽい言動と、家族間の人間関係が描かれた描写をどう思うかで読み手を選ぶ本。

著者 松本祐子
画家 佐竹美保
発行年 2006-12
ISBN 4-338-22407-X

2016/03/02

ブルーローズの謎

 冬のある日、叔母とともに叔母の知人の葬儀に出かけた未散。その家には有名な絵本の舞台となった庭があったのだが……。
 叔母の登場シーンは少なく、基本的に未散が謎を解いていく。ファンタジーの要素も少なく、家族の人間関係が主軸になっている。
 寒い冬のようにぱっとせず、少し気うつな物語。

著者 松本祐子
画家 佐竹美保
発行年 2004-10
ISBN 4-338-17420-X

2016/02/27

リューンノールの庭

 中学1年生の少女未散(みちる)はそれまで存在すら知らなかった叔母から招待状を受け取る。
 叔母は自分が憧れている作家だと知った未散は、興奮しながら叔母の家に向かうが、叔母の態度は想像しないほど冷淡だった。
 住んでいる場所もその容姿もまるで魔女のような叔母。彼女はいったい何者で、なんのために未散を家に招いたのか。
 それほど複雑で手の込んだ謎もなく、文体もライトノベルのように簡潔で、多少ふわふわした部分もあるが、好みに合えばすらすらと読めてしまう。
 
著者 松本祐子
画家 佐竹美保
発行年 2002-12
ISBN 4-338-17411-0

2016/02/20

魔女になりたいティファニーと奇妙な仲間たち

 原書は「THE WEE FREE MEN」2003。
 農場で暮らすティファニーは魔女になりたいと思っていたが、祖母のような羊飼いにも憧れていた。
 ある日、小川で奇妙な小人に出会い、しだいに身の回りで奇妙な出来事が起きだして。
 まじめないい言葉もあるが、夢の世界のようなとりとめのない突飛な表現もある。

著者 テリー・プラチェット(Terry Pratchett)
訳者 冨永星
発行年 2006-10
ISBN 4-7515-2352-X

2016/02/10

魔女っ子マージ1 マージと恐怖の黒魔界

 魔法学校に通う少女マージ。行き来ができないはずの黒魔界から男があらわれ、マージの担任をつけ狙う。
 主人公の視点で、マージがしゃべっているように文章が書かれている。子供の言葉使いで書かれているため、そこが気になる人にはむかない。

  著者 早川真知子
画家 田森庸介
発行年 1991-7
ISBN 4-251-06551-4
★楽天ブックスで「魔女っ子マージ1 マージと恐怖の黒魔界」を探す★

2016/02/06

見習い魔女ティファニーと懲りない仲間たち

 原書は「A HAT FULL OF SKY」2004
前作から2年がたち11歳になったティファニーは生まれ故郷を離れ、魔女の下で学ぶことなったが、フィファニーを追って怪しい影があらわれ。
 前作同様、夢の中に迷い込むような表現がある。
 著者は2015年3月に亡くなっていて、このシリーズの未翻訳が数冊ある。

著者 テリー・プラチェット(Terry Pratchett)
訳者 冨永星
発行年 2010-6
ISBN 978-4-7515-2354-4
★楽天ブックスで「見習い魔女ティファニーと懲りない仲間たち」を探す★

2016/01/13

影の迷宮

 ひとりで留守番をしていた冴子は、洗面所の鏡ごしに幽霊を見てしまう。そしてその翌日には、いつの間にか見知らぬ場所を訪れていたことに気づく。いったい冴子の身になにが起きようとしているのか。

 幽霊が出てくるものの、小学生の主人公が大学生の家庭教師を好きになったり、サスペンスドラマのような展開で物語は進んで行くとろこなどは、ドラマを子ども向けにして物語を短くしたような雰囲気がある。

著者 斉藤洋
絵 山下勇三
発行年月 1994年12月
ISBN 4-338-10704-9

2016/01/09

わくわく読み物コレクション13 うしろの正面

 十二歳の夏、暁彦は疎遠だった父親の実家にひとりで行くことになりました。
 電車を乗り換えたあたりから奇妙なできごとがつづき、ようやく父親の実家である王ヶ崎家で待ち受けていたのは、さらに恐ろしいできごとでした。
 妖しい一族、孔雀王の力を使う行者と行者の血を引く子孫などが出てくるファンタジー。
 テンポ良く話しは進んで行く。

著者 小森香折
画家 佐竹美保
発行年 2006-9
ISBN 4-265-06063-3
★楽天ブックスで「うしろの正面」を探す★

2016/01/06

両手ばんざいのまねきねこ

 「読んであげて」に連載された「りょう手をあげてるまねきねこ」を加筆改題。
 ゴミとして捨てられる寸前だった両手をあげたまねきねこ。せともの屋の少年に拾われ、お店のショーウィンドウにかざられることに。
 つくも神となったまねきねこの目線で、ともの屋と商店街の様子を語る。
 事件や謎解きはなく、たんたんと進むおはなし。

著者 木暮正夫
画家 こぐれけんじろう
発行年 2006-7
ISBN 4-925155-64-4
★楽天ブックスで「両手ばんざいのまねきねこ」を探す★

2016/01/02

わすれんぼうのねこモグ

 原書は「MOG THE FORGETFIL CAT」1970
ねこのモグはトーマスさんの家族とくらしていますが、とっともわすれんぼうで、ごはんを食べたことも家の入り口も忘れてしまいす。
 子どもたちはいつもモグの失敗をかばってくれますが、ある晩ひどい失敗をしてしまい……。
 
作 ジュディス・カー(Judith Kerr)
訳 斉藤倫子
発行年 2007-10
ISBN 978-4-7515-2505-0
★楽天ブックスで「わすれんぼうのねこモグ」を探す★